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天女がくらした 羽衣石(うえし)山
〜羽衣伝説〜
東郷湖の南に、羽衣石という名前の村があります。
ここには天女が舞い降りたという神秘的な、物語がいまも残っています。
天女の水浴び | 天女岩 |
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羽衣石山には、大きな石がありました。 そこに時折天女が舞い降りては、石に羽衣をかけ水浴びをしておりました。 ある日のこと、村の若い農夫が通りがかり、水浴びをしている美しい天女に心を奪われてしまい、思わず羽衣を持ち帰ってしまいました。 天に帰ることが出来なくなった天女は、村の灯りをたよりに農夫の家を訪ねました。これが縁で二人はそれから夫婦となり、一緒に暮らしました。 |
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地上と天との間で | 羽衣石城からの眺め |
やがて夫婦の間に可愛い娘が二人生まれ、とても幸せに暮らしていました。そんな中でも天女は時折、帰れなくなってしまった天の事を思い出しては、涙を流すこともありました。 | |
風にのって | |
夫が出かけたある日のこと、天女は娘から夫が屋根裏に隠した羽衣の事を聞いてしまいました。 見つけた羽衣をまとった天女は、あっという間に天へと舞いながら昇って行ってしまいました。残された娘たちは嘆き悲しみ、笛や太鼓を奏でては「帰ってきて」と願ったそうです。 |